隣の部屋のおじーちゃん👴🏻
散切り頭で着物を着た👘
「白髪交じりの散切り頭に、上だけ黒い銀縁眼鏡。そして、白い肌着とステテコが見える着物姿のおじーちゃん」
入院中に隣の部屋にいた、おじーちゃん。
でもこれはあくまで…のんたろーの空想の世界のおじーちゃん。
なぜなら、おじーちゃんの声で想像した、架空のおじーちゃんだから。
でも、実際におじーちゃんは存在している。
“少し詰まった様なハスキー声” から想像しただけで、実際のおじーちゃんは…
のんたろーと同じ、病院から借りた “パジャマ” だったに違いない(笑)
おじーちゃんの声が聞こえる度になぜか “散切り頭のおじーちゃん” が頭の中に浮かんだ😁
戸が解放されていた為、毎回の看護師さんとのやりとりが、聞こえてきた。
👴🏻「すみませんなぁ」
「ありがとうございます」
「わがまま言ってすみません」
何度も言うおじーちゃん。
その度に、
👩🏻「良いでな」
「わがままじゃないでな」
と、優しく答える看護師さん。
何度もナースコールで呼ばれていた様だけど、いつも丁寧だった👌
何日か隣人だった為、おじーちゃんが、少しボケている事を知った。
👴🏻「3○○号室に帰らんと」
👩🏻「ここが そーだに!」
👴🏻「んっ?そーですか…」
👩🏻「ここは どこですか?」
👴🏻「○○病院です…」
そんなやりとりや、
早朝におじーちゃんが、奥さんへ電話をした様だが、「的を得ない内容で心配になった…」と、病院へ電話が入った事等…私の耳にも入った。
自分の “親” に置き換え、ちょっと切なくなった…
前にも言ったが、決して看護師さんの対応が嫌な感じだった訳では無いし、想像するに、ある程度線を引かないとできない仕事だとも思う。
ただ “哀愁” というか、何とも言えない気持ちになった。
まー私が勝手に、おじーちゃんの背景や、どんどん年老いていく自分の親(実際今は元気)を、可哀想に仕立て上げているだけだし、親どころか、自分の行く末さえ分からないから他人事では無い(笑)
どーも私は、“勝手に悲しくなる病” という癖がある様だ🤣
(都会の通勤電車のサラリーマンを見るだけでも切なくなってしまう💦)
心が穏やかな今でさえ、時折、暗い気持ちになるのも生きてる証拠(笑)
後で看護師さんが、隣のおじーちゃんも、のんたろーと同じ日に手術をした事を教えてくれ、 「じゃぁ おじーちゃんは同士ですねー」と話したりした。
先に退院し、ほぼ通常の暮らしができる様になったのんたろー。
「散切り頭のおじーちゃん 元気になっとるといーなぁ👴🏻」
「散切り頭で着物👘 だったのか、確認したかったなぁ」
結局、おじーちゃんには1度も会っていない…